血便


血便とは便に血液が混じるものをいいます。血液そのものが出ることもあります。粘液を伴うものを粘血便、膿と粘液を伴えば膿粘血便といいます。

頻度の高いもの
1)裂肛、痔核、痔裂
2)若年性ポリープ
3)出血性大腸炎(細菌感染による、大腸菌性)
4)腸重積症
5)結節性腸管リンパ濾胞症
   nodular lymphnoid hyperplasia (NLP)といわれ、小児の下血の原因として、意外と多いようです。直腸にも病変があることが多く、直腸鏡で診断が可能です。便の周囲に糸くずのような血液が混じるのが特徴といわれています。生後6ヶ月頃までの乳児に多く、それ以後は自然に消えていきます。

頻度のあまり高くないもの
1)潰瘍性大腸炎
2)血管性紫斑病
3)メッケル憩室
4)十二指腸潰瘍
5)門脈圧亢進症

かなりまれなもの
1)内ヘルニア
2)腸管回転異常症・中腸軸捻転症
3)血管腫(Osler-Weber-Rendu病など)

どんなことに気をつけるか。以下のことをよく観察して、診察のときに話してください。下痢の項目とほとんど一致しているので、同じような内容です。
便の性状は、色、においなど
便の回数は
発症はいつから
発熱は
腹痛を伴うか
 鋭い痛み、鈍痛
食事との関係
 下痢の前に変わった食べ物を食べていないか、外食、生のものなど
家族など他の人は下痢をしていないか

※診察時に便をもってきていただくと、どのような便かでかなりいろいろなことが分かります。
できるだけ持参してください。特に大きなお子さんの場合、便を取るということに抵抗があり、便のチェックをするのは大変難しいのです。

早めの診察が必要な場合
@腹痛が強いとき
A下痢(粘血便など)がひどいとき
B嘔吐を繰り返すとき
C高熱が出ているとき
Dおなかが張っているとき
E顔色が悪いとき

少し様子を見て良い場合
便秘で、元気があり、食欲もあるとき。

緊急を要する症状は
@下痢と共に顔色が悪く激しい痛みを訴えるとき。
A頻回に嘔吐を伴いぐったりしているとき。
B膿粘血便などのとき。
※これらの場合はすぐに病院を受診しましょう。

(文献:36)

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