唾石


唾石とは
口腔内の上皮、異物や細菌などによって唾液の石灰塩が沈着してできたもので、これが唾液腺の導管(唾液が出る管)につまり、その側の唾液腺を腫脹させます。
90%が顎下腺に発生します。他の唾液腺の耳下腺や舌下腺にはあまり見られません。
唾液腺の導管に唾石がつまることで唾液腺炎がおこることもあります。

症状
片側の顎下腺がはれます。その部位を押さえるとワルトン管(顎下腺の管が口の中に開いているところ)の開口部から膿のような液が出て来ることがあります。唾石による顎下腺炎では押さえると痛みを訴えます。
顎下腺炎を起こしてくるので、他の顎下腺炎を起こす病気と鑑別する必要があります。
おたふくかぜ、細菌が入り込んで起こる化膿性顎下腺炎などです。

治療
炎症があるときは抗生物質をのみます。
唾石は耳鼻科の先生に診ていただいて、取っていただきます。


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