化膿性耳下腺炎


原因
口の中の細菌が唾液腺導管(唾液が出るところ)から耳下腺という唾液腺の中に入り込んで、おこる急性の化膿症です。黄色ブドウ球菌、溶連菌、肺炎球菌が原因として多い菌です。最初の頃はおたふくかぜとの違いがわからないことがあります。

症状
普通は片方の耳下腺がはれます。痛み、圧痛、発熱、頭痛などを訴えます。耳下腺部の皮膚は赤くなり、熱感があり、押さえると痛がります。はれた耳下腺部を押さえると、口の中の開口部から膿がでてくることがあります。はれがひどくなると、耳下腺部に波動感がでてきて膿が全体にたまってきたことがわかります。

治療
抗生物質の投与が必要です。軽い場合は抗生物質の内服、痛みを和らげる薬、湿布などを行います。そのままよくなることもありますが、症状が激しい場合は入院治療が必要なこともあります。膿がたまり、波動感が出てくれば、切開排膿を行います。


前の画面に戻る 溶連菌症へ
禁転載・禁複製  Copyright 1999 Senoh Pediatric Clinic All rights reserved.