毛孔性角化症


毛孔性角化症とは
毛包の角化異常と毛包周囲の毛細血管拡張を特徴とする遺伝的疾患で、毛孔性苔癬ともいいます。普通は思春期の肥満に伴って症状が明瞭となるのですが、乳幼児期より認められることも少なくないようです。(4歳以下 7.3%)
またクッシング症候群の皮膚症状の一つでもあります。

症状
1)好発部位 上腕伸側、次いで大腿伸側に多いです。
2)毛包一致性の、硬くとがった小丘疹が等間隔に並び融合しません。皮膚を撫でるとざらざらしています。
3)非炎症性の軽い潮紅を伴うことがあります。
4)かゆみはありません。
5)耳前部から上顎にかけて、軽い潮紅、淡褐色の色素沈着および毛孔性の角化を伴うことが多いです。
この変化はerythromelanosis follicularis faciei (北村)とも呼ばれています。

治療
遺伝的疾患なので根本的な治療は不可能です。思春期を中年になると軽快します。
対症療法として尿素含有外用剤、ヘパリン類似物質含有外用剤、サリチル酸ワセリン、チョコラザーネなどを入浴後に塗ります。活性型ビタミンD3外用剤(保険適応外)

鑑別疾患
顔面毛包性紅斑黒皮症(erythromelanosis follicularis faciei)  小学校高学年から青年期に好発する両頬外則・側頸部・項部に生じる紅褐色局面で、毛包性角化性丘疹が密集します。しばしば毛孔性角化症に合併します。青年期を過ぎると自然退縮〜消退します。 毛孔性角化症の異型かと言われていますが、原因は不明です。男児に多いですが、女児にも見られます。

院長のひとりごと
年長児の女の子の上腕外側によく見られます。小さいときからなのであまり気にされていない様です。心配ないものと安心して頂くのが良いですね。
(文献 15)

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