特発性血小板減少性紫斑病


特発性血小板減少性紫斑病は原因は不明ですが、血小板が減少し、そのために紫斑が全身に出現する病気です。小児では85〜90%が急性のものです。その多くは風邪、風疹、はしか、水ぼうそう、おたふくかぜなどのウイルス感染症に引き続いておこるといわれています。

症状
点状出血からうっ血斑まで大小さまざまな大きさの出血斑が全身に出現します。場所は外力が加わりやすい四肢、顔に出てきます。そのほか、鼻血、歯肉出血などを伴うこともあります。

診断
全身に出血斑があり、出血が止まりにくく、血液検査で血小板の数が8万/mm3以下に減少していますと、診断がほぼ確定します。
また、骨髄という血液を造る場所を調べると、巨核球という血小板のおおもとの細胞が増えていたり、血小板に対する血小板抗体という物質が増えていると診断がより確定します。

治療
特別な治療は必要ありませんが、急性の血小板減少性紫斑病では70〜90%は自然に治癒します。血小板数が非常に少ないときには、頭蓋内出血など重症な出血症状が出てきますので、この場合は副腎皮質ホルモンを投与したり、ガンマグロブリンを大量に静脈注射をすることがあります。

予後
ほとんどの場合は、急性であり、自然に治癒します。急性型の場合ほとんど8週間以内に治癒します。
慢性型の場合、血小板が増えてこない患者さんには先の副腎皮質ホルモン剤やガンマグロブリンの大量静注療法などを行い、うまくいかない場合には摘脾といって、脾臓を摘出することもあります。

生活上の注意
血小板数が少ないときには外傷や打撲に注意し、鼻血などの応急手当を子どもに教えておきましょう。また、特に頭部打撲などには気をつけてください。


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