陥入爪 ingrown nail


爪甲が側爪郭を超して真皮に深く食い込んだ状態です。正常では真皮内にあるべきでない角質物質が、直接真皮に接触するので急性炎症を生じ、発赤から肉芽形成、二次性に化膿を生じます。この状態を更生しなければ治癒しません。
若年者、女性に多いです。

症状
 爪甲が真皮に深く食い込んだ状態です。発赤、疼痛、浸出液、肉芽形成(ポトリオミコーゼ)を呈します。靴による圧迫、過度の体重負荷、外傷、深爪、爪の白癬などの多要素の原因に寄ります。

診断
 臨床にて。

治療
 保存療法
  疼痛や炎症が強い場合、数日間抗生物質、鎮痛薬を投与、リパノール湿布などを行います。肉芽は切除か、液体窒素による凍結療法を行います。爪郭遊離端に沿ってフィルムやソクラチュール・ガーゼを入れる療法もありますが、疼痛を伴うことが欠点です。
  爪白癬があればその治療を行います。
 手術療法
  多くの術式がありますが、爪の形態を再構成するような変化を与えるといいです。肉芽は切除しますが、液体窒素による凍結療法を行います。単なる抜爪術のみであると再発します。
  @鬼塚法:爪甲爪母部分切除局所麻酔下、末節骨に達する切開を入れ、爪母、爪床、爪甲、側爪郭を切除し、縫合します。従来、これが愛用されてきましたが、爪が細くなること、時に異所爪が出てくる欠点があります。
  Anail abrasion(前田法):グラインダーで爪表面をプレキシブルになるまで削る方法です。

日常生活指導
    ゆったりとした大きさの靴をはく、足を清潔に保つなどの誘因を除去しましょう。

(1996 今日の皮膚疾患治療指針 2ND P.506)

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