毛細血管性拡張性肉芽腫(化膿性肉芽腫) granuloma teleangiectaticum(pyaogenic granuloma)


毛細血管性拡張性肉芽腫とは
機序は不明ですが、外傷や感染などを契機に発症する良性腫瘍で、顔面や指趾に好発します。良性ではありますが、易出血性で二次的炎症もあるため切除が望ましいものです。完全除去すれば再発はなく、予後は良好です。

原因
外傷などが誘因とされています。

症状
1〜10ミリの赤色の毛細血管血管腫(毛細血管の増殖と拡張)で易出血性です。半球状〜有茎性〜茸状に隆起した、鮮紅色の柔らかい腫瘤です。爪でひっかくなどするとしばらくだらだらと出血して止まりにくい二次的炎症を繰り返す打ちに増大し、炎症性憎肉芽腫を伴うようになります。
鑑別としては乳児血管腫、無色素性悪性黒色腫などです。

治療
液体窒素凍結療法、炭酸ガスレーザー照射。外科的切除術が認められます。

小さい場合はステロイド軟膏を塗ったガーゼで圧迫固定すると、次第に消退することがあります。

保護者への説明ポイント
多少の外力を受けるだけでも出血しやすいので、出血した場合は、強めに患部を5分間圧迫すれば止血できることを伝えておきます。初期であれば、幼児でも小綿棒使用すれば凍結凝固はそれほど痛みをともないません。なるべく初期に治療を開始し、数回に分けて治療します。

(文献 66 150-161)

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