虫垂炎 Appendicitis


いわゆる”もうちょう”といわれているものです。虫垂炎は虫垂突起という盲腸の端にある部分が急性の炎症を起こすものです。 小児の虫垂炎は進行が早く、穴があいて(穿孔)しまうことが多いのです。特に6歳以下の穿孔率は60〜70%といわれています。幼児の訴えが正確なものでないことが多いので、診断そのものが難しいこともこの一因といわれています。

原因
虫垂突起の部分がつまったり、細菌感染をおこすためと考えられています。

症状
腹痛、嘔吐、発熱が主な症状です。腹痛は最初はみぞおちのあたり、おへその周りで下腹部の限局してきます。
両足の踵をあげて、トンと下げたときにおなかがずんと痛いと怪しい状況です。発熱はそれほどでません。高熱になることはありません。
ブルンベルグ徴候という症状が出てきます。腹壁を静かに圧迫し、急に圧迫を解くと強く疼痛を感じる徴候をいい、反跳痛、反動痛(英:rebound tenderness)ともいいます。壁側腹膜の炎症性刺激によると考えられ、筋性防御とともに、重要な腹膜刺激症状です。

治療
診断がつけば外科の先生に手術をしていただきます。
小児の虫垂炎は進行が早いので、検血をして白血球が多い場合、ブルンベルグ陽性の場合は外科の先生に紹介します。
外科にて現在はCT検査をしています。軽度の場合は手術をしないで抗生物質で様子を見られる場合もあります。
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