口角炎・口角の病気


口角炎 Angular cheilitis
症状
口唇の端のところを口角といいます。ここにひび割れ、皮膚のはがれた状態、かさぶたが見られます。口を開けようとするとピリッと切れて痛がります。なめることでますますひどくなります。

原因
カビの感染、溶連菌の感染、よだれ、唇をなめることを繰り返す、栄養障害、抗生剤の投与などによる、ビタミンBの欠乏などによっておこります。

治療
カビに対する軟膏、抗生剤軟膏、ビタミン剤などの投与を行います。子どもはこのかさぶたをさわってはがしますので、さわらないようにさせます。また、なめないよう気をつけてください。

口角下制筋欠損症、片則下口唇麻痺 口の片側が下がる
口角下制筋欠損症は口角下制筋が生まれつき欠損しているか、あるいは筋組織が少ない状態となっていることにより起るといわれています。
その部位の口角を下げることができないため、異常のない方の口角のみが強く泣いたり、大きく口を開けるときに下がるため、一見顔面神経麻痺のように見える病気です。眼や鼻唇溝には異常が見られません。

原因
不明です。先天性のものです。

治療
特にありません。様子を見ていくだけで次第に口周囲の筋肉が代償するようになるのでわかりにくくなります。手術を行うことはありません。
先天性心疾患を合併することがあります。

※口角下制筋 depressor anguli oris.m
口唇の顔面筋の一つ。起始:下顎底の前外側部。停止:口角近くの下唇で他の筋と交織する。作用:口角を下に引く。顔面神経支配。
※下口唇 ※下唇下制筋が欠損、あるいは麻痺が起っている可能性も指摘されています。
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