田崎廣助 (たざきひろすけ)



 力強い線と鮮やかな色使いが非常に新鮮です。
 軽井沢に田崎美術館があり、軽井沢に行ったときには是非訪れてみたいと思いながら、渋滞やら時間がなかったりで行けておりません。

 平成28年3月「八ツヶ岳初夏」という作品をオークションで手に入れました。大胆な色彩と構図、鮮やかな空と動的な雲。さわやかな風が八ツヶ岳の向こうから吹いてきています。初夏の新緑と山と空の美しさを見事に表現しています。今までは富士山と阿蘇山の絵しか知らなかったので、感動でした。残念ながら複数のクラッキングがありました。そのおかげでお安く手に入りました。よくある富士の絵はある百貨店の美術展で気に入り購入しました。素晴らしい富士です。この八ヶ岳の絵はサイズが少し大きい(8号)のでもしクラッキングがなければとても手に入らないものだと思います。それでも絵を東京の画廊に送り鑑定書をいただきました。大変気に入っています。多分今まで手に入れた中では一番素晴らしい絵の一つです。少し離れてみるとクラッキングは見えないので離れてみることにしています。


略歴
1898年 福岡県八女郡北山村に生まれる 本名廣次
1911年 福岡県立八女中学入学
1916年 福岡師範学校第二部入学
1920年 画家を目指し上京。本郷駒本小学校の図画教師となる
1923年 関東大震災により、東京を引き払い京都に移る。錦林小学校に勤めつつ、京都・聖護院の関西美術学校に学ぶ
1924年 錦林小学校の同僚、黒田敏子と結婚 画業に専念
1926年 第13回二科展に『森の道』『山百合』『京都吉田山』、3点が初入選
1932年 シベリア鉄道にて渡欧 パリのアトリエを拠点として、イタリア、スペインなどに写生旅行 サロン・ドートンヌに『パリの裏町』など3点出品サロン・ド・リーブルに出品
1935年 滞欧作7点を二科展に特別陳列
1937年 練馬区豊玉にアトリエを構える。第一回一水会展に『丘の小松』『小松と朝顔』『早春風景』、出品入選 以後毎年一水会展に出品
1938年 一水会賞受賞
1939年 一水会会員となる
1941年 左分利賞受賞
1949年 日展審査員となる
1958年 改組日展の評議員・審査員となる 東京都美術館参与となる
1961年 『初夏の阿蘇山』ほかの連作に対し、日本芸術院賞受賞
1967年 芸術院会員となる 日展常任理事となる
1968年 勲三等瑞宝章受章
1969年 改組日展の評議員・審査員となる
1971年 文化庁買上作品選考委員を2ヶ年委嘱される
1973年 東郷青児、田崎廣助らが中心となり、日伯現代美術展を開催ブラジル政府から、グラン・クルーズ賞、コメンダドール・オフィシアール賞(最高名誉文化賞)を受ける
1975年 文化勲章受章
1984年 東京で歿 享年85歳

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